僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう【読書記録】

本シリーズでは、少しでも理系に関わる方は特に楽しんで読めるであろう
おすすめの本”を紹介していきます。

もちろん文系の方にもおすすめの本です

(※書評記事ではなく、筆者の感想です)

僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

多くの人が憧れる功績を持つ5名の方々の
対談&講演会でのお話が書かれています。

どんな失敗をしてもいい。学生時代にやった失敗は絶対に無駄にならない。
――第一章・山中伸弥

ある種の小さな挑戦とか、冒険、あるいは身近で未知なるものに出会うという機会を求めていくことは、非常に大切なのではないかと思います。
――第二章・羽生善治

僕はこの仕事を始めたころ、なぜ撮るんだろうという、すごく根本的なことで悩んだことがありました。
――第三章・是枝裕和

自分にしかできないことは何だろうと、思っていたほうがいい。あなたというのは、この世にひとりしかいないんだから。
――第四章・山極壽一

あんな偉い人でも、なんだ自分と同じじゃないかということを感じ取ってほしい
――永田和宏

”偉大な人”
”有名な人”
”才能のある人”

賞をもらっていたり、
先進的な研究をしていたり、
メディアで取り上げられている人を見ると、

「あの人、すごいなぁ。自分とは全く別の世界の人なんだろうな…」

と、思ってしまいませんか?

私は思います。笑

そんな我々に、「あの偉大な人にも、こんな時代があったんだよ」ということを教えてくれるのがこの本です。

著者(企画者)である永田和宏さんという方が、
京都産業大学で行った講演会&対談が要約されて書いてあります。

成功して、順調に人生を送ってきたように見える人でも、
昔はこんな苦労があったし、こんな逆境があって、
でもそれを乗り越えてきたんだ、ということがよくわかります。

「すごい人」と「自分」の現在この瞬間だけを切り取って比較するのではなく、

「すごい人」も失敗をしてきたんだ。
自分も、今はつらいけど、やり続ければ何か功績を残せるかもしれない。

そう思える一冊だと思います。

偉大な人も、人間なんだな、って思えます。
(もちろん人知を超えた努力をされて、さらに才能もある方々だと思いますが…)

読み物としても面白いですよ。

対談形式なので気張らずサクッと読めると思います。

「そんなエピソードがあったのか!」という面白さもあります(笑)

【こんな人には特におすすめ!】

・現在なにかに悩んでいる方
・理系の方
・研究職の方

ぜひぜひ読んでみてくださいね!

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