理系×英語=レアキャラになれる説

何故かわからないが、「理系は英語ができなくても良い」というイメージが世に蔓延っている。

「英語が苦手だから」という理由で理系を選択したり、
「理系だから英語はやらない」という信念を持つ人が一定数いる。

また、(社会に出てより一層強く感じたことだが)世の中の多くの人は、
理系に対する先入観を持っている。
「理系は英語が苦手だし、なんなら喋ったりコミュニケーションすること自体が苦手だ」という謎のネガティブイメージである。

こういうイメージがどこから、いつから形成されたのか非常に興味があるのだが、それは置いておいて・・・

上記の人々のおかげで(?)
「理系で、英語がある程度できる」
というだけで、かなり良い社会的評価を得ることができる。

これは私の実体験から導き出された1つの持論である。

私は国立大の理系学部、理系大学院(修士)を出ており、その間に海外留学も経験し、現在は誰もが名前を知っている様な大手メーカーで設計開発として働いている。

と書くと、なんだ、ただの理系の頭いい人かよw
と思うかもしれないが、残念ながら私の理系としての能力はかなり低い。
というかポンコツである。

授業は全部真面目に受けたつもりなのに右から左に抜けていき、
テスト後には何も覚えてないし、

同級生の会話についていけないことは日常茶飯事だし、

理系なら知ってて当然の知識がごっそり抜け落ちているし・・・

書いていると悲しくなるのでここまでにしておく。w

と言うわけで理系としてはややポンコツなのだが、
何故だか学会発表では良い評価をもらう事も多く、
就活も成功し(第一志望の1社しか受けずそこに決まった)、
就職してからも面白い仕事をさせてもらえている。

これらは全て理系×英語の掛け算による効果だと私は考えている。

もし私が英語ができなかったら
学会発表で海外の先生に褒めてもらうこともなかっただろうし、
留学もできなかっただろうし、
就活でも他の理系能力の素晴らしい候補者に負けていただろうし、
就職してからも希望の部署に配属されることはなかったと思う。

理系能力が5でも英語能力が8あれば40になる。
理系能力が10あっても英語能力が1なら10である。

こう言う「掛け算で考えよう」みたいなのは色んな人が色んなところで言っているので割愛する。

まとめると、理系で英語できるとお得だよ、ってことです。

理系という括りは雑すぎるので、以下学生向けに、なりたいもの別で場合分け。

■研究者になりたい人

英語は必須。論文書くのも読むのも英語だし、学会発表も英語が多い。
英語ができないと(ごく一部の天才を除いては)死活問題。
逆に、英語ができた場合はかなり選択肢が広がる。
海外大で博士を取ることもできるし、博士とった後の就職先も広がる。

■メーカーで理系総合職などになりたい人

正直言うと、英語ができなくても問題ないことが多い。

ただし最近は(ここ5、6年くらいかな?)雰囲気が少しずつ変化している気がする。

いわゆる偏差値の高い大学であれば、理系でも英語がそこそこできる人が多くなっている、ように感じる。

なので、少し英語しゃべれます!とかTOEIC700点です!と言うのは少しパンチが弱いかもしれない。(その分理系能力が高ければ問題ないが・・・)

私のような「理系弱者なのに理系に来てしまった人」がメーカーなどの理系の世界で生き残るには、英語ガチ勢になる他ない。

英語ガチ勢とはどの程度かというと、実体験や周囲の状況から考えるに、
・TOEIC900以上相当の英語試験結果を持っている
・数ヶ月以上の留学経験がある
と言う条件を満たす人だと思う。

実体験ベースで言うとTOEICの効果は凄まじく、900点あればカイシャでは「メチャクチャ英語ができる人」として重宝される。
英語を使う仕事がしたいと言えば、面白い仕事を回してくれるし、
海外のお客さんとの会議にも参加できるし、
学会に行くこともできる。(今はコロナでWebinerになってしまったけど)

■文系就職したい人

文系就職の場合にはまた別の意味で英語は必須だと思う。

理系関連のフィールドで戦う分には、ホームグラウンドでの戦の様なものなので、英語が多少できなくてもそこまで重大な問題ではない。

しかし文系就職となると明らかなアウェーである。

周りは経済学部だったり法学部だったり政治学部だったりするし、簿記の資格を持ってる人もいる。コミュニケーション能力は高いし、ビジネスにも詳しい・・・(そして大抵の場合は外見も良い。。。なぜ・・・)

そんな中で生き残るには武器が必要である。(まあ元々コミュニケーション能力が高くてビジネスに詳しければ別にいいのだがw)

私は文系就職してないのだが、何回かそのような会社の面接を受けたことがある。
ビジネスの知識が無さすぎて面接官を戸惑わせることもしばしばあったがw、
英語が得意だとか留学していたなどの情報は結構ウケがよかった。
そもそも英語ができなければ面接に進めない会社もあった。
(面接が英語の会社もあった)

理系というだけで門前払いされかねない会社であっても、英語ができれば足切りされずに済む。

こういう経験があって、理系×英語という属性は選択肢を広げてくれると私は考えている。

何か大事なことを書いているようで内容が薄いような文章になってしまった。

誰かの参考になれば幸いです。

留学から帰ってきてまる3年が経ち、かなり英語が鈍ってきたのを感じるので、
今年は英語をブラッシュアップしていきたい。
ということで、自戒を込めてこの記事をUP。

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